ふーんふんふん、いけいーけどーんどん、るーるららら。

「滝夜叉丸先輩」

「どうした金吾、塹壕堀に疲れたか」

「いえ、そうではなくて……その鼻歌、」

「ん? 鼻歌?」

「いけいけどんどんって」

「……え?」

「歌ってました。ねえ、次屋先輩」

「俺も聞きました。なあ、しろべ」

「はい。いいうたですね」

「……………そ、そうか?」

「はい」

「僕にも教えてください」

「俺はいいです遠慮します」

「いーけいけ、どーんどん?」

「…………!」


ふーんふんふん♪いーけいけどーんどん♪るーるらららッ♪


「えーと、塹壕掘りながら、合唱会か?」

「あ!七松先輩が戻ってきた!」

「先輩も一緒に歌ってください!」

「うたってください!」

「次第につられて歌っちゃいますよこの歌」

「そうか。よーし、じゃあ全員で、いけいけどんどーん!」


ふーんふんふんッ♪いーけいけどーんどん!るーるらららぁー♪



「おい体育委員会!うるせえぞ!」

ふーんふんふん♪いーけいけどーんどん♪るーるららら♪もんじーにーおーこられたー♪ぎーんぎーん♪

「だからうるせえっつってんだろ!」



『歌』
08/12/10