その白い首筋を見るたびに、手が伸びそうになって困る。 ぴくりと手が震えると、いけないと叱るようにジュンコが瞬きをする。 これは私のものだから触ってはいけないよ。
舌をしゅるりと動かして、するすると白いうなじへ絡みつく。

「先輩? 竹谷先輩、どうなさいました」

そんな顔をして。虫たちが怯えてしまいますよ。

伸びかけて止まったままの手を握って、首を振る。

「何でもない。ただ、」

飢えただけだよ。



『狩ってはいけない』
10/10/27