自分の前と後ろに、時間が目に見える形で触れるような物で、あったら。 過去になった時間はどれだけの大きさになっていて、これから過去になる時間はどれだけあるんだろう。 これから先の人生のうち俺は何割を野球に費やすんだろう。うーん。何で野球やってんのか分かんなくなった。
そんなとりとめもないどうしようもないことを、逆光になって見えなくなった白球を追いながら思った。

( だから、俺は哲学的な、声に出して言うとごちゃごちゃになって言えないけど、 でもそういうちょっと格好いい事を考えていたわけで、 またフライをキャッチミスしたのも、ボーッとしていたわけではなくて。 )

あー。阿部の目がこわーい。



『たまにはクソレも考える』
水谷くん、野球に集中してください。