暗い格納庫で、ホランドとムーンドギーが寄り添って眠っている。
静かな静かな部屋に寝息だけが音として存在していた。

どうしてこうなっているのか幼い少女には理解が出来なかったが、こんなに気持ち良さそうに眠っているのだからおかしいことではないのだろう、と一人で頷いた。
この2人はなかがいいのかわるいのか、さっぱりわからないわ。
メーテルは可愛らしい声でそれだけ言うと静かにため息をついた。
そして、彼らの側に腰を下ろして、スケッチブックにクレヨンを走らせた。

仕上がった絵と未だ眠り続ける2人を交互に眺めて、満足そうに笑う。
絵を2人の足下に置いて、メーテルは静かに格納庫から出ていった。


暗い格納庫で、男の方が先に目を覚ました。ぐっと伸びをして首を動かすと変な姿勢で眠っていたせいかゴキゴキと音がした。 横に目をやると、可愛いとマヌケのちょうど境目のような顔をして眠る少年が居る。無意識に少年の頭を撫でていると足下の絵に気が付いた。

「何だ、コレ」

水色のクレヨンで描かれた狼と青色のクレヨンで描かれた魚が寄り添って眠る絵だった。




『そらいろのけものとうみいろのさかな』
ホラドギ+メーテル。