Sugar is sweet And so are you -おさとうは甘い、そうして君も-



「お前の髪ってレモンみたいな色してるから、舐めたら柑橘類の味がするのかと思ってた」

そう言うと少年はゆっくりと瞬きしながら、あんたの髪は灰のような色をしているから舐めたら粉っぽいのかと思っていた、と言った。

「いつからそう思ってた?」

今度は少し首を傾げて、あんたはいつからそう思ってたんですか、と言う。

「お前を初めて見た時の第一印象だ」

少年が目だけで笑った。この少年にこんな器用なことが出来るだなんて思いもしなかった。いつだってこの少年は、馬鹿でドジで、怒鳴りたくなるくらいの天然だから。

少年はなんでもないような顔をして、オレはあんたがオレのことを知るずっとずっと前からそう思っていたんだ、と言った。




少年に言わなかったことがある。

柑橘類の味、と表現したが、本当は、レモンの味がするのかと思っていた。
いつかレモン味の髪の毛にキスをして、レモン味のキスというものを体感したいと思っていたのだ。

彼の髪を舐めてみてもレモン味はしない、ということはもう知っている。

あの時、レモン味の髪の毛を持つこいつに、いつかキスしてみたいという思いが胸に込み上げたのを今でも鮮やかに思い出せる。





どちらからともなく、唇を触れ合わせた。






END




お砂糖10杯分くらいゲロ甘い。