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chapter.2 ずっと小走りを続けて、足が痛い。 ( 足が痛いって言ったら、ゆっくり歩いてくれるかな。 ) 彼との距離は縮まらない。少しでも休むとどんどん遠ざかってしまう。 虚しいような、悲しいような、切ないような、寂しいような―― ( わかんねっけど、何か、すごく、泣きた、い。 ) 彼が振り向いてくるだけで、きっとこんな気持ちはどこか遠くへ飛んでいってしまうのに。 背中だけを見つめて歩いていると、急にその背中とぶつかった。鼻が痛い。 立ち止まり、ホランドがようやく振り向いた。ムーンドギーの右側へ移動する。 「ここだ」 美しい光景がムーンドギーの目に飛び込んだ。 >> |